Diary

7月27日(日)「焚き火とうなぎと恩着せがましい友情」

小暮会、開催。

場所はうちから車で15分の、近いくせにやたらとアウトドア感があるキャンプ場。

参加者は、オルガン紳士・西川直人。そしてもう一人、仮名・うなぎパワー氏。

焚き火を囲んで、我々は文明から脱却した(つもりになった)。

薪は落ちてるやつ。落ちてる=無料。

「木材にも寿命ってあるんですよ」と言ったのは誰だ。たぶん西川。たぶん嘘。

肉を焼く。魚を焼く。パンを焦がす。

直人が持ってきたギターを誰も頼んでないのに奏で始めたとき、「あ、これは良い夜だ」と確信。

ただ、コードが全部Amで切なかった。

で、恒例のココス。もはや神事。

ここで、運命の邂逅――「限定うなぎ」。

私は迷わず頼んだ。

「うなぎ、ください。あと友情の証もください」

すると、うなぎパワー氏が言った。

「今日は僕がごちそうしますよ」

まさかの展開。私は、うなぎを他人の金で手に入れた。

だが――ここからが見せ場である。

私は、そのうなぎを**「恩着せがましく」**二人に分け与えた。

「おい直人、誰かさん、この貴重なうなぎをお裾分けしよう」

「え、小暮さん、それ僕のお金で買ったやつ…」

「気にするな。これは友情だ。次回はお前らが奢れ」

直人、絶句。

うなぎパワー氏、頭を抱える。

私は満足げにうなぎの尻尾を頬張った。

結果:奢ってもらったうなぎを自らの施しとして振る舞い、次回の奢り権まで得るという高等戦術が成功。

あっぱれ、小暮。次回の小暮会、私は手ぶらで臨む所存。