Diary

近況メモ:教則本づくりと“相棒”のゆらぎ

ご存じの方もいるかもしれませんが、ただいま初の教則本を書いています。
初めての作業なので分からないことも多く、独自の考えを入れつつも「誤った知識は出さない」という前提で進めると、これまでの自分の思い込みに気づいて凹むこともしばしば。レッスンやライブと並行して執筆していると、正直、現実逃避したくなる瞬間もあります。

それでも、この歳で新しいことに挑戦できるのは良い刺激。そう何度も経験できることではないので、ありがたく楽しみながら向き合っています。


メインギターの“交代劇”

ここ最近の変化として、メインのギターが入れ替わりました。
長年の相棒だった Gibson L-5(1968年製) から、今は Epiphone Emperor(1946年製/エピフォン・エンペラー) を弾く時間が増えています。エンペラーは**ノンカッタウェイ(非カッタウェイ)**のフルアコースティックで、ハイポジションのアクセスが少し難しいタイプ。一般的にジャズ用のフルアコはカッタウェイ仕様が多く、上のポジションに手が届きやすいのですが、ノンカッタウェイはそこがトレードオフになります。

今回の教則本では、1つのフレーズをさまざまなポジションで弾くトレーニングをしっかり盛り込む予定。解説の都合上、ハイポジションが弾けた方が説明しやすい項目も多いので、執筆用には L-5 を“現場復帰”させました。
とはいえ、エンペラーとL-5はキャラクターがあまりにも違うので、使い分けはなかなか難しい。以前は「自分にはL-5しかない」と公言していたくらいなのに、まさかの出会いでメインが変わるとは、自分でも想定外でした。その影響か、最近はプレイスタイルにも少し変化が出てきています。


それでも前へ

そんな生活のゴタゴタや複雑な気持ちが、時に心を揺らします。
でも、会社員だった頃の自分と比べれば、これは贅沢な悩み。ありがたい“苦労”だと思います。書いて、弾いて、また書く。今日も地道に積み上げます。