毎月演奏している亀有の〈ジャック&スージー〉というお店。
そこには、YAMAHAのJ-25という古いアンプが常設されています。
隣には、自分がツアーやソロギターで愛用していたDV MARKのアンプも置いてあります。
セッションでは、いろいろなギタリストがその2台を使い分けていました。
でもある日、ふとJ-25を弾いてみると――「あれ? 真空管っぽい…。しかも艶っぽくて、すごくいい音がする。」
もちろんこれはトランジスタアンプなんですが、
経年変化でうまくエイジングされているのか、妙に音が“生きてる”んです。
なんだか気に入ってしまって、その場で帰宅後すぐメルカリを検索。
そして運命の一台を、8,000円ほどで購入。
届いたJ-25は驚くほどキレイで、音もバッチリ。
しかもこの値段。
これはもう一本いっとくか――と、調子に乗って2台目も購入。
ところが。
届いた2台目はジャンク品でした。
返品の手続きをしながら、またメルカリを見ると、今度はさらに「安くて良さそう」なJ-25が目に入ってしまい、即購入。
……で、こちらもジャンク。
ちょっと混乱してきたので、2台目の持ち主に連絡を取ると、
「実はウチに同じものがもう一台あるので、それと交換しますよ」と言ってくれました。
じゃあ、ということで、3台目の持ち主にはキャンセル依頼。
そして2台目のジャンクを送り返し、交換品が届くのを待つことに。
……と思っていたら、3台目の持ち主が、こちらの連絡前に出品自体をキャンセルしてしまった。
つまり取引が中途半端に止まってしまったわけです。
困って事務局に問い合わせたところ、
「そのJ-25はもうお引き取りいただいて結構です」とのこと。
えっ、くれるの?
ということで、3台目ジャンクJ-25が“転がり込んで”きました。

さて、電源を入れてみると……うんともすんとも言わない。

分解してみると、内部はやっぱり汚れまくってました。
ポットや端子を洗浄し、電源周りをチェックしていくうちに、どうやらコードが断線しているだけだとわかりました。

コードを直し、外装をピカピカに磨いたら――
驚くほど音が出るように蘇ったのです。
気がつけば、J-25が家に3台
気がつけば、我が家にはJ-25が3台。
これはもうちょっと異常事態です(笑)

でも、このアンプ、本当に良い音がします。
定格では30Wと書かれていますが、実際の音量感は50Wくらい出てる感じ。
練習用どころか、普通にライブでも使えるレベルです。
しかもトランジスタアンプなのに、ギターのタッチにとても素直に反応してくれる。
正直、DVマークよりも自分の好みにハマる音がします。
特にクリーントーンでの艶やかさと、音の輪郭の気持ちよさは、ちょっとクセになる。
J-25の音に惹かれたあなたへ
J-25は1970年代にYAMAHAが作ったソリッドステートアンプで、
自宅練習用として出回っていたものですが、
「音は価格じゃない」ということを改めて教えてくれる一台です。
当たり個体に出会えるかは運次第ですが、
気になる人はぜひ一度、触ってみてください。
思いがけない相棒になるかもしれません。